静岡市葵区 人工透析専門

皆様、こんにちは。

菅野医院分院の院長、菅野勝寛です。

菅野医院分院は透析病院でございます。透析治療は政府の骨太方針2024の3章3に慢性腎臓病対策として重要視されております。

私は、神奈川県の東海大学医学部を卒業後、1994年に東海大学医学部付属病院にて内科医としてのキャリアをスタートさせ、その後、2003年から2018年まで神奈川県の社会医療法人三思会グループの透析事業部長を務めてまいりました。三思会の基幹病院は総合病院でしたので各診療科と協力し、例えば手術直後の患者様でも負担が少ない優しい透析や、透析患者様の合併症である全身の動脈硬化を防ぐ透析治療の工夫等に取り組みました。

2011年3月11日には東日本大震災を経験しました。当時勤めていた三思会は速やかに被災地に医療チームの災害派遣を行っております。また広範囲の電力不足により神奈川県は朝6時から深夜まで数時間の輪番停電を繰り返す計画停電を余儀なくされました。その中で被災地から避難されて来る患者様を後方支援として受け入れ自家発電を駆使して日々の治療が滞り無く行える様に務めていた事が昨日の様に思い出されます。最近の能登地方の透析医療機関の対応を聞く機会がございましたがお正月の時期だったにも関わらず数日で必要な避難対応を完成されており、普段から充分に災害対策を準備しておくべきだという事を再度痛感いたしまた。

2013年以降は今まで透析施設が無かった医療的過疎地域に新たに透析クリニックを複数開設する計画に携わりました。それまで毎回片道1時間以上かけて他の市町村から通院され長時間の治療後疲きった身体で帰宅されていた患者様の負担を少しでも減らす事が出来たと自負しております。その時実感したのは透析患者様にとって一日おきに休日も関係なく透析治療を生涯継続しなければならないという事実です。ならば患者様の負担を少しでも軽減する為に、透析施設は単に院内で治療を行うのみでは無く、患者様が無事に帰宅されるまで責任を持たなければいけないとうのが私の信念です。

2018年以降は静岡に戻り、2023年7月に菅野医院分院の後継者として菅野寛也からクリニックを受け継いでおります。現在日本の透析患者様は34万7,474人ですが菅野寛也は、まだ透析患者様が5万人程の透析の黎明期である1976年4月から多くの年月をかけて試行錯誤し診療に勤めてまいりました、また内科医として地域の方々に愛される場所として守り、発展させるために日々努力してきました。私は、その想いを引き継ぎ、患者様の健康と幸福を第一に考え、医療サービスの質の向上に全力を尽くして参ります。

 

末筆ではございますが、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 

菅野医院分院院長

菅野勝寛